サウナーの間ではもう当たり前のサウナハット。
サウナハット無くしてサウナには入れない。
たまに忘れて行ってタオルを頭に巻いて入ったりするけれど、いまひとつすっきりしなかったりする。

そんなサウナハットですが、世間での認知度はまだまだです。
サウナ世界線に生きていない人々には、あの素敵な帽子が目に入ってこないようです。
「カラーバス効果」というヤツですね。
サウナハットは、アウトオブ眼中なのです。

のべつに人にサウナの話ばかりしているせいで、サウナに入ってみたいんだけど、という相談をよく受けるのですが、その中で必ず出るのが、

  • サウナハットって何?
  • サウナハットはかぶったほうがいいの?

という質問です。
他にも定番質問はいくつもありますが、本稿ではサウナハットについて語っていきたいと思います。

かぶったほうがいいのか悪いのか

結論から申し上げますと、かぶったほうがいいです。
サウナの中は、全体が均一な温度ではありません。
熱い空気は軽いので上に向かうため、室内の高さで温度が変わります。

サウナ内の椅子に腰かけたとき、頭の方が断然熱くなるわけです。
一説には、1段ごとに10度変わるといわれています。
例えば足が70度、尻が80度、頭が90度。
これでは身体全体が均一に温まりません。

そうすると、冷たくて水風呂に入れない、という事態が発生します。
水風呂はサウナの醍醐味のひとつ。
大変にもったいないことです。

身体を均一に暖めるには、

  • 体育すわり、胡坐など、段の上に足をあげる姿勢で入る
  • サウナハットをかぶる

一説には、サウナハットで6.7度下がるそうです。
個人的な体感ですが、頭が熱くなると、お腹がまだ冷たくても、サ室から逃げ出したくなります。

温度が低いサウナでは、サウナハットいらないの?

高温時に、確かにサウナハットは髪を守ったり、髪の無い地肌を守ったり、熱波から頭を守ったりしてくれる頼もしい見方です。
それはそれとして、温度が低いときほど、サウナハットは威力を発揮します。
温度が低いときは、なかなか身体全体が均一に温まらないことが多いので、そんなときこそ頭部の温度を下げて、身体全体の温まりの条件を均一にしていきたい。
サウナハットをかぶってゆっくり温まることで、ぬるめのサウナでも満足を得ることができるのです。

温まり方以外で、サウナハットに利点はあるの?

サウナハットに利点はあります!
大きめのサウナハットをすっぽりかぶって蒸されると、自分の世界、自分のペースで入ることができます。
気分転換や、考え事、辛いことを忘れるひと時、などを期待されている方にこそ、サウナハットです。
音もかなり遮断されますので、マインドフルネスできます。

注意です・・・

サウナハットが禁止のサウナもあります。
あの名サウナ、しきじとか。

ロウリュイベントの開催される時などは、体育すわりや胡坐はご迷惑になる場合もあります。

郷に入っては郷に従ってください。
サウナの数だけ、郷があります。

おススメのサウナハット

例えば、今治タオルのサウナハット。
サウナー御用達のMOKUタオルなども作っておられるKontexのハットは間違いありません。
→ 詳しくはこちらから。

汗まみれになってもザバザバ洗えて、丈夫です。
サイズが大きめでゆとりがあるので、目深にすっぽりかぶって、音も視界も遮断して静かにサウナを楽しむことができます。